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東北地方太平洋沖地震から数日、現地から非常に厳しい現状が連日報道されています。
今もなお予断を許さない状態が続いていますが、困難にたくましく立ち向かおうとする我々日本人に対して、世界中から鼓舞するようなメッセージが相次いでいます。
特に災害時においても廃れることのなかった、「日本人のモラル意識の高さと秩序を乱さない冷静さ」に、海外の人たちは驚き、感動している様子。
そしてそのことを知った私たち日本人も、この震災を契機に、改めて自分たちの文化が世界に誇れるものであったと実感していることと思います。
そのことがよくわかる、Twitterで拡散中のつぶやきをいくつかご紹介します。(※1)
外国人から見た地震災害の反応。物が散乱しているスーパーで、落ちているものを律儀に拾い、そして列に黙って並んでお金を払って買い物をする。運転再開した電車で混んでるのに妊婦に席を譲るお年寄り。この光景を見て外国人は絶句したようだ。本当だろう、この話。すごいよ日本。
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一回の青信号で1台しか前に進めないなんてザラだったけど、誰もが譲り合い穏やかに運転している姿に感動した。複雑な交差点で交通が5分以上完全マヒするシーンもあったけど、10時間の間お礼以外のクラクションの音を耳にしなかった。恐怖と同時に心温まる時間で、日本がますます好きになった。
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本当に感動。泣けてくる。⇒BBCめっちゃ誉めてる。地球最悪の地震が世界で一番準備され訓練された国を襲った。その力や政府が試される。犠牲は出たが他の国ではこんなに正しい行動はとれないだろう。日本人は文化的に感情を抑制する力がある。
このように、高い倫理観をもつ日本人ですが、この現象はなんと、『刑務所』においても見受けられるそうです。
日本は世界で稀に見る脱獄がきわめて少ない国で、ここ20年ほどは年間3件以下
とか。(※2)
とはいえ、今回の大震災のような災害に乗じて、脱獄を企てる受刑者はいなかったのでしょうか?
きっと不安に感じている方も多くおられるはずです。
気になって調べてみると、『「懲役」と「担当さん」の365日 ―刑務所心理職員の見た異次元世界―』の著者・小澤禧一氏のブログに、こんな記事がありました。(※3)
関東大震災では、死刑囚、受刑者、被告人など約千人を収容していた市谷刑務所のほか、巣鴨刑務所、豊玉刑務所でも外塀、建物が倒壊するなど甚大な被害を受けましたが、いずれの施設でも逃走者は出ませんでした。
関東大震災以後の震災では、昭和53年6月の宮城県沖のマグニチュード7.5の地震で、宮城刑務所と隣接する仙台拘置支所の外塀、総延長約2千メートルのうちほぼ半分が倒壊したほか、木造の舎房、工場、などが倒壊し、断水、停電の被害を受けましたが、暴動、逃走事件は起こりませんでした。また、平成7年1月のマグニチュード7.3の阪神・淡路大震災では、神戸刑務所は深刻な被害は免れましたが、暴動、逃走、その他の保安事故はここでも起こりませんでした。
これは驚くべきことです。
なぜ非常時、刑務所という特殊な環境にも関わら黒金剛